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Written On The Wind: Criterion Collection
風と共に散る (1956)

 
発売中
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今後ますます見なおされるべきサークの傑作    [ by  アキ  ]   2005/03/13
    作品:4     画質:5     音質:4     特典:3

ようやく最近になって日本でもDVDリリースされたサークのメロドラマ。
常連ロック・ハドソンはもちろん、ローレン・バコール、ロバート・スタック、ドロシー・マローン(本作でアカデミー助演女優賞受賞)いずれも素晴らしい。特に、スタックとマローンが演じる狂気すれすれの兄妹像は強烈である(ハドソン、スタック、マローンは『翼に賭ける命』でも共演しているがこちらも傑作)。
ジャズ「テンプテーション」に併せて、マローンが服を脱ぎながら狂ったように踊り、それと同時に父親扮するロバート・キースが階段から転げ落ちて急死する場面は何ともいえない禍々しさである。扱われる題材の面で制約の厳しかった1950年代のハリウッド映画において、暴力、アルコール中毒、性的不能といった際どい問題(スタックが映画の暗い側面をすべて引き受けている気がする)が巧妙に扱われているのにも注目したい。ある意味で、アメリカの病をこれほど鋭く切りとった作品もないだろう。今こそ見なおされるべき傑作である。
画質は最高のデジタル・トランスファーで、撮影監督ラッセル・メティによる色彩豊か(そして陰翳豊か)な映像はそれ自体、眼福といえる。特に冒頭のブルーを基調とした夜のシーンが非常に印象的で、主題歌「風と共に散る」が歌われるなか次々とクレジットが流れていく滑らかな演出には舌を巻く。
『天はすべてを許し給う』と同時にクライテリオンからリリースされたが、サークのインタビューなどが収録された『天は〜』に較べると、特典としては少し弱い。

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