Branded To Kill (殺しの烙印)
作品データ リージョン:ALL 制作: Criterion 映像仕様: LBX 音声仕様: Dolby Digital Stereo (Japanese) 作品時間: 91分 画面比率: 2.20:1 CC: No 字幕: English
一度の失敗が元で組織から狙われるハメになった殺し屋No.3(宍戸錠)が、単身で組織に立ち向かい、姿を見せない殺し屋No.1と対決する・・。一見単純なストーリーだが、米の炊ける匂いが好きという変わった性癖を持つ主人公や、死への強い妄想を持ちつつ蝶の標本と鳥の死骸に囲まれて生きる謎の女性(真理アンヌ)が登場し、奇想天外な殺しのテクニックや奇妙なセックスシーンなどによって、物語はあらぬ方向へと曲げられていく。出演は他に小川万里子、玉川伊佐男、南原宏治ら。脚本の具流八郎とは、日活の助監督ら6人、美術監督の木村威夫、鈴木清順のグループペンネームである。「殺しの烙印」は、「訳の分からない映画、儲からない映画を撮る奴はいらない」と社長を激怒させ、鈴木清順監督が日活を去ることになったいわく付きの作品である。一度観ただけでは、映画全体を包んでいる倦怠感が重苦しく、理解し難い映像の連続と感じる人は多いだろう。しかし、この映画は全体を通じて一つの確固たるスタイルを確立したカルト作品であり、繰り返し鑑賞して清順美学を堪能して欲しい。そのスタイリッシュな作風は、米国のレビューアーの間でも評価が高く、しばしばデビッド・リンチの作品とも比較されている。このDVDには特典として、監督へのインタビュー(1997年ロサンゼルスで鈴木清順作品が特別上映された際に撮影)が収録されている。清順流の映画文法論、映画製作への信念、撮影エピソードなどが語られた、とても興味深いインタビューである。13分ほどのインタビューの後にちょっとしたオマケ映像もあり。ほかには宍戸錠ポスターギャラリーを収録。モノクロ映像、リマスター済みのモノラル音声共に全く問題ないクオリティ。英語字幕はON/OFF切替が可能。リージョンはオール。鈴木清順作品は、ほかに「東京流れ者」もクライテリオンレーベルから発売されている。
2001/01/25
| 今週の新作 | 近日発売 | ジャンル・サーチ | RSSフィード | プライスダウン | スペシャル・セール | うわさのうわさ | 映会話 | 隠しメニュー集 | アートワーク・ギャラリー | オススメ作品 | ディスク・レビュー | リージョン説明 | DVD用語集 | リンク | ご注文方法 | よくある質問 | ファンタシウムについて | 編集後記 | サイト・マップ | ホームページへ |