作品データ
リージョン:ALL
制作: Universal
映像仕様: LBX
音声仕様: DTS/Dolby Digital 5.1 Surround (English)
作品時間: 97分
画面比率: 2.35:1
CC: No
字幕: English,French,German,Spanish,Portuguese
ロック史上最強のトリオ・バンドとも言われたポリスの解散後、スティングは1985年に初のソロ・アルバム「The Dreams Of The Blue Turtles」(ブルータートルの夢)を発表。その前年に行われたツアーを追ったドキュメンタリー映画がこの「Bring On The Night」(ブルータートルの夢)である。監督は「歌え! ロレッタ 愛のために」のマイケル・アプテッド。ファンから熱い支持を受け続ける本作品が1985年の劇場公開から20年振りにようやくDVDで登場した。
「Bring On The Night」は、さまざまな意味で画期的で貴重な映像作品である。当時は衝撃的だったイギリスのロック・スターとアメリカのジャズ・ミュージシャンのセッションをスティングがやってのけた偉大な記録であることは言うまでもない。インタビューでスティング自身も語っている通り、既に成功しているバンドを描いた映画は存在するが新バンドの誕生を捉えたドキュメンタリーはかつてなかった。そして何よりも幅広いロック・ファンからスティングのベスト・パフォーマンスとして呼び声の高い理由は、サウンドの素晴らしさだ。スティングのヴォーカルと絡み合う、一流ミュージシャンのジャズのリズム。「セット・ゼム・フリー」「チルドレンズ・クルセイド」「ロクサーヌ」などの名曲で、生き生きと重なり合うジャズ・サウンドからは、それぞれの個性を生かしながら、心から楽しんでいる様子が直に伝わってくる。
スティングはリハーサル中も終始冷静を保ち、ソロ活動や新バンド結成への不安を全く感じさせない。しかし、コンサートが始まるや否や、スティングの心の底から叫ぶようなボーカルの響きが心に染みてくる。クライマックスでの我が子誕生に立ち合うシーンは、コンサートを無事に終え、新たな一歩を踏み出したスティング自身の人生と重なりあって、語り尽くせない感動がある。