Cirque Du Soleil: Varekai (DTS) (シルク・ドゥ・ソレイユ:ヴァレカイ)
作品データ リージョン:1 制作: Columbia/TriStar 映像仕様: LBX 音声仕様: DTS/Dolby Digital 5.1 Surround (English) 作品時間: 115分 画面比率: 1.78:1 CC: Yes 字幕: English,Spanish,French,Japanase
人間の運動能力と肉体の柔軟性を限界まで追及したスーパー・パフォーマンスはもちろん、音楽、衣装、照明、舞台美術に至るすべてをアートとして融合させ、新しい形のエンターテイメントを創り出したシルク・ドゥ・ソレイユ。1984年にカナダのケベックでストリート・パフォーマーたちによって結成され、現在では世界中からトップ・パフォーマーや元オリンピック選手たちが参加し、ラスベガスなどに常設ショーを持つと同時に「サルティンバンコ」「アレグリア」「キダム」などの世界公演で高い評価を得ている。2002年に発表された「VAREKAI」(ヴァレカイ)トロント公演を収録した本DVDは、DTS音声、日本語字幕付(ディスク#2のみ)、リージョンオール、特別映像ディスク付2枚組というこの上ない価値ある一本である。(*注)ジプシーの言葉で「Wherever」(何処にでも)を意味する「VAREKAI」は、空から舞い降りた一人の少年が森の中で出会う不思議で切ない出来事がテーマになっている。舞台のすべてが見どころと言っても過言ではないほど、隅々まで演出が行き届いた完成度の高い舞台ではあるが、特に注目したいパフォーマンスは、いくつものボールをお手玉のように操る「ジャグリング」。なんと口だけでボールを操る様は圧巻だ。さらに、空中ブランコの変形「ロシアン・スイングス」の驚異的な演技と構成の素晴らしさ。杖の上での「ハンド・バランシング」でしなやかに動く肉体の美しさも忘れられない。そして、数々のアクロバット、道化師のユーモアや会場の一般客を舞台に上げてしまうコント風の場面などの楽しい演目も健在だ。そういったパフォーマンスを彩るノスタルジックな音楽、歌、森の中の光を思わせる透明感のある照明、そして石岡瑛子が手がけた独創的な衣装も見逃せない。サーカスとも芸術舞踊とも呼ばれているシルク・ドゥ・ソレイユだが、高い技術と芸術性が一体化した彼らの舞台を的確に表現する言葉は存在しない。イカロスを演じたパフォーマーが特別収録のインタビューで答えていた通り、シルク・ドゥ・ソレイユは「観るのではなく感じる」ものなのかもしれない。何台ものカメラによって撮影され、舞台の魅力を余すところなく編集した映像は、1.78:1アナモルフィック収録。衣装の色彩、照明の質感を美しく再現した高画質と言える。DTS音声はライブの臨場感を損なわず、低音やサラウンドも効果的で素晴らしい出来上がり。ディスク#1の舞台収録には字幕は付いていないが、もともとセリフらしいセリフがないこともあり、本作品を堪能するのに言葉は不要だろう。本編のほかには「イカリアン・ゲーム」「ロシアン・スイングス」「ハンド・バランシング」の演目をマルチアングルで再現した映像を収録。ディスク#2の特別収録にはフランス語、スペイン語に加えて日本語字幕があるのが嬉しい。収録内容はどれも必見だが、国際色豊かな出演者たちがそれぞれの役どころについて語っているインタビューでは、素顔のパフォーマーに会えるので要チェック。また、厳しいトレーニングを続ける入団したてのメンバーを通して、彼らの日常を追うドキュメンタリーでは過酷とも言える舞台裏を見ることができる。さらに、メイキングとプロモーション映像を収録。(*注)リージョンについては当初リージョンオール(リージョン1〜6)で発売されていたが、仕様変更となり、現在発売されているものはリージョン1(リージョン1, 4のみ)のため要注意。(2004年4月)
2003/11/03
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